世の中のいわゆる“いい男”たちは、好きな女の子を前にしてなんで余裕でいられるんだろう。
最近の俺は、佳菜を前にするとすぐ頭が馬鹿になるし“こういうこと”がしたいという欲が無限に出てきて本当にどうしようもない。
自己嫌悪に陥っていると、少し落ち着いてきた佳菜がじっと意味ありげな目で俺を見上げてきた。
なんだろうかと見返した瞬間、佳菜から触れ合うだけの軽いキスをされて驚く。
「……びっくりはするけど。嫌だとは言ってないからね……?」
……ホントに、どうしようもない。
『……俊は、“その子”見つけたら、絶対離さないようにしなきゃね』
いつかのサトシの言葉が頭をよぎって、苦笑いした。
離さないし、離れられないよ。
もう、俺の方がつかまってるから。
俺の好きな人は今日も最高に可愛くてまぶしくて、俺はその幸福な光の中で笑いながら生きている。
end.



