「……ごめん。我慢しようと思ったんだけど」
佳菜に寂しい思いをさせるくらいならポンコツな俺の脳内とかどうでもいいし、照れ隠しで無意味にツンデレみたいになる必要はない。
佳菜は少しの間戸惑った様子だったけど、やがて嬉しそうにふふふと笑って俺の背中に手を回してきた。
「我慢とかしなくていいよ? むしろもっと……」
言いかけて、真っ赤になって口を閉じた佳菜を凝視する。
「……な、なんでもな」
「言って。もっと……何?」
「……ええと。む、むしろだ、大歓迎~☆……みたいな?」
照れたように茶化して目をそらす佳菜を見て、今度こそ頭のネジが外れた気がした。
「……じゃあ、我慢しない」
自分でも驚くほど低い声でつぶやくと、佳菜の返事も待たずに唇を塞いだ。
艶めかしく見えた唇はやっぱり柔らかくて少し濡れていて、頭の奥が焼ききれそうなほど熱くなった。



