そういう佳菜のこと、好きだけど。相変わらず光が強すぎて日陰人間の俺は消えちゃいそうだけど。
でも消えてられない。どんなにまぶしくても目をさらしちゃいけない。
俺が憧れてやまないその光が、永遠に失われないように。
笑顔の佳菜が、安心して俺の隣にいられるように。
日陰から這い出てでも、光に手を伸ばし続けるんだ。
「……いや、違うな。見せてほしい、じゃないな」
「……え?」
「佳菜が俺に弱い部分も見せられるように、頑張るから。ていうか隠させないから、俺が」
「ええっ?」
「だから佳菜は今後も安心して売られたケンカは買っていいし、買ったケンカを俺のところに投げてくれていいよ。俺も舐められないように頑張る」
「……あはは」
佳菜は気が抜けたように笑った。
彼女はいつもそうだ。俺は笑わせるようなこと言ってないのに、なぜか楽しそうに笑ってくれる。
「俊くんの『頑張る』って言葉、好きだなって。嬉しくて安心する。ありがとう」
「……こっちのセリフだよ」
俺のせいで嫌な思いしたのに、負けないでくれてありがとう。
今日も俺の隣で笑っていてくれてありがとう。



