「キャラメルラテとチョコレートケーキです」
「わ~っ、めっちゃ可愛い!ラテにハート書いてるじゃん!写真撮らなきゃー写真……!」
興奮した様子で写真を撮る佳菜を見て、少し動揺していた心が落ち着いた。
ちなみにドリンク作りはフロアの人間が担当してるからラテのハートも俺が書いたんだけど、なんか恥ずかしくなってきたから黙っておいた。
佳菜はいつも予想以上に喜んでくれる。
「……ご注文はお揃いですか」
「あ、はい!ごめん写真撮ってて!ありがとうございます!」
「いや……喜んでくれてよかった。ごゆっくりどうぞ」
「ふふ、はーい」
佳菜の笑顔に心癒され厨房の方に戻ってからしばらく、客が増えてきたのもあって通常業務に追われていた。
少し落ち着いてきたころ、いつのまにか席を立っていた佳菜がお手洗いの方から席へ戻ってきて、あとからあの女子高生三人組もお手洗いから戻ってきた。
……え。佳菜はいたって普通の顔をしてるけど……。
泣いてた女の子はまた目元をハンカチで抑えてるし、彼女を両脇から支えている二人の顔はさっきより増して苛立っている。
ま、まさかトイレで何かあった……?



