彼氏の好きなヒトになる方法





「よかったら、俺と付き合って下さい」




俺が初めて踏み出した、最初の一歩。








「っぎゃあああ!俊くん超カッコいい……!」


俺のバイト先に来た佳菜が、開口一番そう叫んだ。


「うわあ〜黒いエプロンすごい似合うね?なんていうかすべてにおいて反則だよ!?」

「……お席までご案内します」

「はっ、つい…!ごめんお仕事の邪魔して!ご案内されます!」


瞳をキラキラさせて店内を見回す佳菜を、奥の席へ案内する。


……可愛い。

なんだかまばゆいものが俺の後ろをついてくる。可愛いしまぶしい。佳菜はなんでこんなにいちいち光が強いんだろう。



佳菜は案内した席におとなしくちょこんと座ると、机の上のメニューを広げる俺をニコニコしながら見上げてくる。


「……注文、決まったら教えて」

「わかった!」


佳菜が元気よく返事をしてメニュー表に目線を移したおかげで、俺はようやくまぶしい光線から逃れることができた。