「よかったら、俺と付き合って下さい」
俺が初めて踏み出した、最初の一歩。
*
「っぎゃあああ!俊くん超カッコいい……!」
俺のバイト先に来た佳菜が、開口一番そう叫んだ。
「うわあ〜黒いエプロンすごい似合うね?なんていうかすべてにおいて反則だよ!?」
「……お席までご案内します」
「はっ、つい…!ごめんお仕事の邪魔して!ご案内されます!」
瞳をキラキラさせて店内を見回す佳菜を、奥の席へ案内する。
……可愛い。
なんだかまばゆいものが俺の後ろをついてくる。可愛いしまぶしい。佳菜はなんでこんなにいちいち光が強いんだろう。
佳菜は案内した席におとなしくちょこんと座ると、机の上のメニューを広げる俺をニコニコしながら見上げてくる。
「……注文、決まったら教えて」
「わかった!」
佳菜が元気よく返事をしてメニュー表に目線を移したおかげで、俺はようやくまぶしい光線から逃れることができた。



