彼氏の好きなヒトになる方法



楽しいことが大好きで、どんなときでも楽しもうという姿勢を忘れない。

その明るさに周りの人間まで照らされて、同じ気持ちにさせられてしまう。彼女のそれは才能だ。


佳菜と初めて街を歩き、普段は絶対近寄らないゲームセンターに入った。



「楽しいね」



ひとしきり笑った後、彼女はそう言って俺に微笑みかけた。


俺は今まで、俺と一緒にいてこんな風に笑ってくれる女の子に出会ったことがなかった。


笑わせるようなこと、何ひとつしてないのに。



「私ね、『何事も楽しんでみる』ことをモットーにしてるんだ」



アイスを嬉しそうに口に入れながら、佳菜は自分の話をしてくれた。


そっか。

この子は、楽しもうとして楽しんでるんだ。


俺と一緒にいることも、佳菜は積極的に楽しもうとしてくれる。

心を開いて、一歩一歩確実にこちらへ近づいてきてくれる。