彼氏の好きなヒトになる方法




「じゃあ、これで……」



ぺこっと控えめにお辞儀をして、足早に俺の横を通り過ぎていった。

急な用事でも思い出したのだろうか。


俺はしばらく、彼女の後ろ姿を呆然と見つめた。


彼女が見えなくなってからも、頭の中で泣いていた姿とさっきの明るい表情が交互に浮かんだ。



「………あ」


思い出した。

そうだ。今日、サトシから見せてもらった女の子の中のひとりだ。


あの、無邪気に笑っていた写真の。


「…………………」


俺はおもむろに携帯を取り出して、その場でサトシに電話をかけた。



「ーーあのさ、今日見せてもらった写真の子なんだけど」



どうしてかは、自分でもよくわからない。


でも、そのとき確かに思ったんだ。



あの子にもう一度、会ってみたいって。









佳菜は一言で言うと、太陽みたいな女の子だ。