女の子はよく見たら制服を着ていた。
他校の制服だ。スカートなのにこれまた豪快に足を開いて泣きじゃくっている。
すごい光景だと思った。
どこからどう見てもギャルっぽい女子高生なのに、その様はやっぱりリストラされて人生に絶望するサラリーマンにしか見えない。
どうしたんだろう。あんな風に泣くなんて、よほどのことがあったに違いない。
声をかけた方がいいだろうか。
でも声をかけたところで、俺が出来ることなんて何もない気がする。
申し訳ないけどここは見て見ぬ振りをしよう……とそそくさと公園の出口へ急ぐ。
その、ほんの1分後のことだった。
「ーーあ、あの!」
さっき聞いたばかりの声が、今度はしっかりとした明るい色で聞こえてきた。
ーーえっ。
俺は驚いて、反応が遅れた。数秒経って振り返る。
そこには、ついさっきまでベンチで泣いていた女の子の姿があった。



