「そーいえば前に、瀬戸先輩も似たようなこと褒めてくれたよ」
「……佳菜、けっこう学校で一兄と話してるらしいね」
「うん。先輩も言ってたけど、私と先輩ってちょっと似てるのかも。なんか気が合うんだよね」
「ふーん……」
含みがありそうな返事をして、俊くんが私の手を引いた。ショップの方へ行くようだ。
歩きながら、まっすぐ前を向いている彼の顔を覗き込んだ。
「拗ねてる?」
「……拗ねてないよ」
「先輩と適当に仲良くしてって言ってたの俊くんじゃん」
「うん。一兄と仲良くすんのは別にいいよ。ただ、やっぱり佳菜と気が合うのはああいうタイプかーと思って」
「ああいうタイプ……」
とは?
「チャラくてノリ軽くて、嘘か本気かわからないような喋り方する人ってこと?」
「……結構言うね」
「違うよー。私と先輩が似てるっていうのは、タイプっていうより考え方?とか、性格のことだよ」
「……そーだね。ふたり、似てると思う。俺より佳菜のことわかってそうだもん、あの人」
そう言った俊くんは、なんだか少し寂しそうだった。



