四頭のイルカたちが飼育員さんの指示に従い、潜っては水面から勢いよく飛び出していく。
「すっごぉーい……」
イルカって、すごく綺麗な生き物だなあと思った。
水面から飛び出した時の身体のラインが、なんていうか美しい。キラキラしてる。
子供達はイルカが水飛沫を上げて飛び出すたびにきゃあきゃあと大喜びしている。
イルカたちはひとしきり音楽に合わせてパフォーマンスすると、今度はフラフープやボールを使って芸を見せてくれた。
「すごーっ。なんであんなことできるんだろ。イルカってめちゃめちゃ頭良いよね」
「イルカそれぞれに名前みたいな役割をする音があって、それでお互いを識別したりするらしいよ」
「えっ、すご!あれでしょ、周波数とかでしょ」
「うん。音波とか周波数は俺らにはわかんないけど、そういうことできるのは人間とイルカだけなんだって」
「へーっ」
すげー。素直に感動する。
いつか、イルカと会話ができるようになったりするんだろうか。



