彼氏の好きなヒトになる方法



今パンフレットを見ただけでは、到底把握しきれない情報量。


私が圧倒されて再び呆然とする中、俊くんは極めてクールな表情で「……で、なんか気になるのあった?」と聞いてきた。



「……えっ、と…………」


もしかして下調べしてくれた?


尋ねたかったけど、それを私が聞いちゃうのはなんだか悪い気がしてできなかった。



「じゃあ、ペンギンショー行きたい!」



元気良く言うと、俊くんは安心したような感じで、穏やかに微笑んだ。


「わかった。まだ少し時間あるから、ショーの場所までのんびり歩こうか」


彼に手を引かれて、歩き出す。


私は言葉にならない胸のトキメキを持て余して、叫び出しそうだった。


なんだかいつもと逆だ。誘ってくれて、連れてってくれて、手を引いてリードしてくれる。


自分の彼氏があまりにデキる彼氏すぎて動揺した。