「なんか……ダサいじゃん。もらいものばっかで彼女とデートすんのって。今回はいいタイミングだったから受け取ったけど……。なんか格好つかないし、今日はチケット以外は俺が出すから」
俊くんがなんかカワイイ発言した!と勝手に萌えていると、さらっと最後に予想外のことを言われて驚いた。
「えっ?『俺が出す』?」
「うん。どうせいくらバイトで稼いでも使うとき無いし……」
「いやいや。チケットもらっただけでもありがたいのに!そんなの申し訳ないよ!」
「うん、佳菜はそう言うだろうなと思った。だからとりあえず今日だけだよ。今までろくにデート誘ってこなかったぶんと、そのお詫び」
さっきから俊くんの言葉は淀みない。いつもは発言する前に少しの間があるのに。
私の返事を予想した上でこう言ってくるってことは、チケット代以外出すっていう提案も『今までデート誘ってなかったお詫び』とかいうセリフも事前に考えてたってこと?
なんだか嬉しいを通り越して戸惑った。い、いつもの俊くんじゃない……!
「……そ、それは私も同じだし……」
「俺はこれからも誘うつもりだから、佳菜も誘って。だからお金は今後のためにとっといて」
なんかイケメン彼氏がすげーこと言ってる。爆弾が次々に投げ込まれていく。
「……ハイ」
私の脳内はすでに特撮番組並に爆発を繰り返していたため、それ以上何も言い返せなくなった。



