「俺はあいつよりお前のことわかってる自信があるし、楽しませる自信もある。けど、それじゃダメなんだよな。そんなの今までと変わらないただの友達で、お前の頭ん中埋め尽くしたりはできない」
「…………」
たぶん、そう。私もわかってる。
恋愛ってなんて難しいんだろう。
俊くんが絡んだときの私は確かに、友達といるときの私とは違う。
些細なことで不安になるし、ちょっとしたことですぐに落ち込む。
かと思えばすぐに機嫌が良くなって、我ながら情緒不安定だ。
隼と付き合っても、きっとこうはならないと思う。
……だけど。
「佳菜?」
ぴた、とその場で立ち止まった私に、隼が不思議そうに声をかけた。
私は顔を上げられなかった。
自分の白いスニーカーが、歪んで見える。
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