「……隼の言う通り、私たちって性格とかノリとか色々、合ってると思う。一緒にいて楽しいし、すごいラクだし」
「うん」
「……けど、その……だからこそ、友達でいたいっていうか。上手く言えないけど」
「うん。俺もわかってんだよ、本当は。たぶんずっと、最初から」
見上げると、隼は見たことない顔で微笑んでいた。
優しくて、穏やかで、少し自嘲したような……そんな笑み。
「あいつと付き合ってからのお前は、毎日落ち込んで浮かれて、笑ってたかと思ったら泣きそうな顔して……そんなに振り回されるくらいなら、って思ってた」
「……うん」
「瀬戸先輩のときの佳菜はいつもキャーキャー騒いで楽しそうだったしさ。毎日アホみたいに笑ってるお前の方が、お前らしいとは今も思ってる」
……そうだね。あの頃は、いつも楽しかった。
恋がこんなに頭を悩ませて、苦しくなるものだなんて知らなかったから。



