彼氏の好きなヒトになる方法



俊くんは私の『特別』で、すごく大事。


でも、私は欲張りだから、大事にしたいものがたくさんある。だから、



「………話さなきゃ」



私の大切な友達と。







学校が終わって、クラスメイトたちがぞろぞろと教室を出て行く。


「佳菜、帰ろー」


自分の席の前に立ってそわそわしていたら、璃子とマナミがいつも通り声をかけてくれた。



「……あ、ごめん、今日は……」

「隼ぉー、今日俺んち寄ってく?」


周りがざわざわと騒がしい中、無駄にでかい晃の声が一際大きく聞こえてきた。


……あ。



「は、隼!」



焦って名前を呼ぶと、前の方の席に座っている隼が驚いた顔をして振り返った。


「……あ、あの」


何故だか緊張してきて、声がふるえる。


こんなの私たちにとってはなんでもないことのはずなのに、隼の顔を見ると上手く言い出せなかった。