……伝わってないから、俊くんは不安になるのかな。
そうだよね。私も、俊くんが私のこと大して好きじゃないんじゃないかって思ってたときはすごく不安だったもん。
……もっと伝えなきゃいけないんだ。
俊くんに、私が俊くんのこと好きだってわかってもらわなきゃ。
「……なんとかなりそう?」
口元に笑みを浮かべて、先輩がじっと私を見ていた。
先輩、こんな表情もするんだなあ。
あんなに見てたのに、私、やっぱり先輩のこと全然知らなかったんだ。
先輩のこと好きじゃなくなってからの方が、先輩のことわかってきた気がする。
へんなの。でも、やっぱりこの人は、素敵なひとだなあと思った。私って、結構男見る目あるのかも?
「先輩、ありがとうございます」
「ん?」
「先輩のおかげで、私、やらなきゃいけないことが何かわかりました」
「そりゃーよかった」
瀬戸先輩が、ニカッと爽やかに笑う。
私は途中で止まっていたお弁当を再開しながら、このあとのことを考えた。



