「やっぱりねー。あの子、わかりやすかったしね。俊もすげー警戒してたし」
なんてこった。マナミだけでなく、先輩や俊くんまでもが気づいていたのか。
私ってそんなに鈍感だったっけ?
……隼は友達で、それが楽しいから、無意識に『そういう』可能性を見ないようにしてたのかな。
だとしたら、私って案外サイテーな奴だ。
「私、どうしたらいいんだろ……」
「え、迷ってんの?俊のことフるの?」
「フラないですよ……。でも、友達とは今まで通り仲良くしたいんです。男も女も。俊くんのことは好きだし、大事だけど……。どっちを優先するとか、あんまり考えたくない。どっちも大事だから、どっちも欲しい」
ああ、こんなに欲張りだったんだなあ、私。
でも、これが素直な気持ちだ。
『いつも言ってるお前のモットー曲げてまで付き合う必要あんの?そこ、お前にとって大事な部分なんじゃねえの』
うん。大事だ。楽しめなくなるっていうのは、私にとってすごく辛いことだ。
きっと私は、普通の女の子より男女の距離感とか、そういうのが鈍いんだろう。
だから、気にしすぎなくらいじゃないと意味がない。
隼や晃、学とか、男友達との接し方を気にしながら、気をつけながら過ごしていく。
どうなるかわからないけど、たぶんすぐには慣れないだろう。
今日は一日色々考えすぎて疲れてしまった。
世の中の彼氏持ちの女の子は、彼氏以外の男とどんな風に話すの?遊ぶの?
どこまで近づいて、どこまで遠ざけるのが正解なの?難しいよ。



