まじまじと先輩を見ていると、彼はいたずらっぽく笑って、「気づいた?」と言った。
「これ、ぜんぶ俊が言ったことだよ」
………え。
予想外の方向から予想外のことを言われて、私は固まった。
色んな感情が出てきて、なんて言葉を返せばいいのかわからない。
……俊くんが、そんなことを?
「俊、この前佳菜ちゃんに会いに行ったでしょ」
訳知り顔で先輩は言った。
「……はい。何にも連絡くれなかったし、ろくに話もできずに幻滅されましたけど」
「幻滅?」
「……隼と一緒にいるところ見られて……その、隼と距離が近いって。私のそういうとこ、ムカつくって言われました」
「あー……なるほどね」
先輩は苦笑いでうんうんと頷いた。先輩、何か知ってるの?
「この前、パンケーキ食べに行ったでしょ」
「はい」
「そのあと、俺と俊で用事あるって消えたじゃんか。あれね、実は俺が俊にちょっとお説教してたんだよね」
お説教。
どういうことだと首を傾げると、先輩が携帯を操作しながら言った。



