「………………」
日陰になっているところに腰を下ろす。
屋上は私以外に誰もいないみたいだ。こんなにしんとしたところでお昼を食べることってないから、新鮮だなあ。
のそのそとお弁当を開けていると、屋上のドアがギィ、と開いた音が聞こえた。
「……あれっ、佳菜ちゃん?」
現れたのは、両手にパンを抱えた瀬戸先輩だった。
「こんなところで何してんのー?」
「先輩こそ……あ、今からここでお友達とお昼な感じですか?だったらすぐに退散します!」
この屋上で日陰なところは、今私がいるこの場所しかない。
慌ててお弁当を片付けようとしたら、先輩が「いや、違うからここにいていいよ」と止めた。
「あ……そうなんですか?」
「うん。佳菜ちゃん、今日ひとりなの?俺もひとりだからさ。よかったら一緒に食べない?」
言いながら、先輩は私の近くに腰を下ろした。
私がぽかんとしている間に、ぽんぽんと手に持っていたパンをその場に置いていく。
4つあるうちの焼きそばパンを手にとって、ばりっと袋を開けた。



