晃や学とも、どんな風に話すのが『自然』なのかを考えてしまって、楽しくない。
……隼と顔を合わせると、上手く笑えなくて辛かった。
いつもはマナミと璃子と一緒だけど、ひとりで屋上でぼーっとしながら弁当をつつくのもたまには良いだろう。
そう考えて、璃子とマナミに一言告げると、昼休みはひとりで屋上へ向かった。
屋上の扉を開けると、明るい光が視界に入ってくる。
「んあーー………」
日差しが眩しい。もうすぐ夏だなあ。もう6月だもんなあ。
俊くんと出会ったのは4月の終わり頃。その頃から数えると、付き合ってもうすぐ2ヶ月が経つ。
てか、せっかく付き合ってるのに、記念日とか全く意識してないな私たち。
付き合った日は覚えてるけど。2ヶ月記念の日は今週の日曜かあ。
日曜日だから、放課後会うってこともできないし。
私たち、この2ヶ月の間で本当に色々あった。ありすぎて、私は悩みすぎて、土日一緒に遊ぼうって誘ったことなかったな。
……そっか。私から誘わないと、遊びに行けないのか。
インドア派だもんな、俊くん。



