組?
振り返ると、眠そうな顔をした隼がこちらを見上げていた。
私と目が合うと、彼はいたずらっぽく舌を出してみせた。
*
その後、私と隼は職員室に連行された。
「遅刻理由は?」と聞かれ、声を揃えて「寝坊です」と答えた私達に、まだ年若い担任の社会科教師・三枝は、苦笑いを浮かべた。
そして遅刻を免除する代わりに、社会科準備室を掃除しろと命じてきた。
正直面倒くさい。面倒くさいけど、生活態度で点を稼ぐタイプの私には有難い提案であったので、渋々受け入れた。
で、放課後。
やる気のない2人でのろのろ社会科準備室へ向かい、のろのろ箒を持って、のろのろマイペースに他愛のないゆるい会話をしながら掃除をした。
30分くらい経って、集めたゴミをちりとりに入れていると、隼が「なんで今日寝坊したの」と聞いてきた。



