彼氏の好きなヒトになる方法



組?


振り返ると、眠そうな顔をした隼がこちらを見上げていた。


私と目が合うと、彼はいたずらっぽく舌を出してみせた。







その後、私と隼は職員室に連行された。


「遅刻理由は?」と聞かれ、声を揃えて「寝坊です」と答えた私達に、まだ年若い担任の社会科教師・三枝は、苦笑いを浮かべた。


そして遅刻を免除する代わりに、社会科準備室を掃除しろと命じてきた。


正直面倒くさい。面倒くさいけど、生活態度で点を稼ぐタイプの私には有難い提案であったので、渋々受け入れた。



で、放課後。


やる気のない2人でのろのろ社会科準備室へ向かい、のろのろ箒を持って、のろのろマイペースに他愛のないゆるい会話をしながら掃除をした。


30分くらい経って、集めたゴミをちりとりに入れていると、隼が「なんで今日寝坊したの」と聞いてきた。