彼氏の好きなヒトになる方法




「……はあ」


今朝からずっと雨続きなせいか、気分が重い。元気が出ない。


「なーに、ため息ついて。昨日もデートして幸せだったんじゃないの」

「………うん。まあ、幸せだったけどぉ……」


お昼休み、お弁当を食べながらぶつぶつ呟いていると、璃子が「またなんかあったんだ」とため息をつきそうな顔で見てきた。


……幸せだったけどお。

なんか、最後の方の俊くん、機嫌悪かったような気がするんだよね。


「湿気のせい?か知らないけど……今日の髪型、ちょっと微妙な気がするわね」

「それ思ったー。なんかポニテのクオリティ低いよね」

「私のポニテのクオリティは気分と比例するんだよ……」


はあーあ。


朝イチで俊くんからのメッセージを確認して泣きたくなって、髪を結ぶ腕に力が入らなかった。


ぐでーんと机の上に顔を突っ伏していたら、いきなり後頭部に軽い何かがコツンと当たった。


「いてっ」

「今度はなに落ち込んでんだよ」


振り返ると、空の弁当箱を持った隼が呆れた顔をして私を見下ろしていた。