「そろそろ出よっか?」
すると、見計らったように先輩が言った。
それに対して私も俊くんも同意して、カフェを出た。
「ラテとパンケーキ、ありがとうございました」
「いーえ。こちらこそ暇に付き合ってくれてありがと」
カフェの前でお礼を言ってから、先輩とはお別れかな…と思っていたら。
俊くんの肩をがちっと掴んで、先輩がキラキラ笑顔で微笑んだ。
「ごめんけど、これから俺と俊で大事な用事があるんだよ。俊、もらってっていい?」
えっ。大事な……用?
この後は私と俊くんで一緒に帰るものだと思っていたから、ポカンとしてしまった。
「……は?意味わかんないんだけど。大事な用って何」
「お前には後で言うから。ちょっと親戚のことでさ、話があんの。だからごめんな?佳菜ちゃん。今日は家まで送れねーわ」
「あ、ハァ……そうですか」
俊くん、すごい納得してない顔してるけど。
だけど親戚同士の話と言われれば、文句は言えない。部外者なので退散するまでだ。



