「俺は……他の女子より可愛く見えたり、もっと一緒にいたいと思ったら、だな」
これを真顔で言える男が狩屋学である。思わず女子2人から拍手が起こった。
「満点回答!」
「ブラボー!ブラボー!」
「満点回答があるならわざわざ聞くなよ……」
晃がげんなりした顔で文句を言ってくる。最後に「隼は?」と聞くと、眉根を寄せてこっちを見た。
「……んなのわかんねーよ」
「ええー?彼女いたことあるでしょ」
「そういうのって明確に違いがあるもんじゃねーだろ」
「……つまらんやつ」
「ああー?」
ぶーと口を尖らせると、隼が私の頬を横に引っ張ってきた。やめろ。
「ひゃにすんの、ひゃなせ」
「ぷっ、変な顔」
「ひゃ、ひゃなせー!!」
ジタバタ暴れていると、ますます隼はケラケラ笑う。



