なんか……やっぱ友達としか見られてないのかも。
「はよー」
項垂れていると、一文字トリオが揃って登校してきた。
「おはよ……」
「この前はすげー浮かれてたのに、今度は落ち込んでんの。忙しいな佳菜」
晃が私を見て不思議そうな顔をする。そうだよ。恋する乙女に平穏なんて訪れないんだよ。
「ねえ、男ってさあ…ラブとライクの違いってどこで判断すんの」
三人を見て尋ねると、まず晃が「いきなりなんだよ」と言いながら答えてくれた。
「えー……ヤりたいかヤりたくないか?」
「サイテー」
璃子が顔をしかめて言った。
「えーだってさあ、結局そこじゃん。そこが無理なら付き合えねーだろ」
「それにしたって他にないわけ。ヤり目かよ」
「ちげーよ!」
「はいはい喧嘩しない。まあそこも大事だよね〜。で、彼女持ちの学は?」
いつも通り痴話喧嘩を始めた夫婦はほっといて、彼女持ちの信頼できる意見を伺おう。



