彼は目を細めて、眩しいものを見るように私を見つめていた。
「……佳菜は、やっぱスゴイね。俺がマイナスに考えたこと、ぜんぶプラスにしてくれる」
予想外なことで褒められて、驚いた。
前からそうだけど、俊くんは私を過大評価してる気がする。
彼があんまり真正面から褒めてくれるので、照れを隠すことができない。
……でもさ、俊くん。
「俊くんがそんな風に考えてるって教えてくれたから、私もこうやって考えられたし、本屋が面白いとこだって気づいたよ。俊くんもスゴイよ」
照れ笑いながら言うと、俊くんはまた呆気にとられた顔をして私を見た。
大きくて形のいい瞳が、瞬きもせずに私を見ている。
ひいい、顔面が良すぎて美しさの暴力だ。綺麗すぎる。そんなに見つめないでほしい。
俊くんの格好よさはさすがにそろそろ慣れてきたけど、改めて見ると本当に格好いいな。信じられん。



