で、とりあえず校門前にイケメンがいるらしい。
面食いとしてチラ見くらいはしておきたいなと思いながら校門へ行くと、正面のガードレールに寄りかかっていた人の姿を見て、私は固まった。
「……あ、佳菜」
俊くん!?
「……あら、三谷くん」
「えっ、この人が!?超イケメンじゃん!」
校門前にいたイケメンは、まさかの俊くんだった。制服姿のままだから、学校終わってすぐ来たんだろう。
横で璃子が興奮する中、私は相変わらず美しいイケメンを目の前にして、何も言えなくなっていた。
え?だって、『駅で待ってる』って書いてたじゃん。しかもごめんなさいって返信してるのに。
なんでうちの学校前で待ってるの!?
「ごめん。どうしても今日話したくて来た。このあと用事ある?」
「……え、あ、今日は……」
用事とか特にないけど。
ていうか、なんでそんな淡々としてんの?いつも通りなの?
こっちは全然心の準備できてないよ!



