「な、なに」
「そんな佳菜に朗報よ」
ふふふと笑って、マナミは携帯を取り出して画面を見せてきた。
そこに映っているのは、『サトシ』という人とのトーク画面。
ふたりのメッセージ内容をおおまかにぱっと読んで、私は眉を寄せた。
「………え?何コレ。『サトシ』?くん、『カナちゃんによろしく』とか言ってるんだけど」
「これ他校の人で、あたしの友達。で、この人の友達が『彼女欲しい』って言ってるらしくて、誰か紹介してほしいって頼まれたの。だからおととい、佳菜の写真を送ってみたら、『会ってみたい』って言ってたらしいわよ」
「いや、なに勝手に送ってんですか!」
一体いつ撮った、なんの写真を送ったんだ!?
プリクラとかだったら百二十パーセント美化してるから、実際に会うとガッカリさせそうで怖い!かと言ってクソブサイクな写真送ってたらどうしよう!



