いつも通る川沿いの一本道。


そこを並んで歩いているのは私ーー藤咲由羅(ふじさきゆら)と、
幼馴染みの彼ーー蒼石翼(あおいしつばさ)。


毎日通っている登下校路。


普段ならば夕日がキラキラと反射している川がとても綺麗で、


遠くに見える沈み掛けの太陽が眩しくて、


隣を歩いている翼の笑顔が嬉しくて、


私は笑顔で歩いていた。