ピピピッピビピッ
朝7:00。携帯の目覚ましが鳴った。

川本純恋(かわもとすみれ)、高校2年生。
髪は肩ぐらいで ごく普通の女子高生。

音に気付いた私は 重い体を起こし目覚まし時計を止める。

「んーー。。眠。」

大きな伸びをした私は ご飯を食べに一階のリビングに向かった。

「すみれおはよう。」

お母さんは降りてきた私に気付きいつものように笑顔で言う。

「おはよう〜」

大きなアクビをしてそう返すと、机の上に置いてあったご飯を食べる。
うん。やっぱりお母さんの作ったご飯は美味しい。
なんてったって、一流シェフの妻だからね。
私のお父さんは有名な三星シェフ。
料理は美味しいし 優しいし私の自慢のお父さんだ。
お母さんは 今は主婦。
昔はお父さんのレストランの手伝いをしてたんだって。
だから 料理が美味しいのは当たり前。
私は心の中で誰にともなく自慢する。

「何ぼーっとしてんの。学校遅れるわよ?」

お母さんが呆れ顔で言う。
時計を見ると7:40。
私は慌ててご飯を食べると、学校に行く支度をして、家を出た。