「神居さんが……私を家まで……。」

考えただけで恥ずかしく、顔が真っ赤になってしまった。

~昼間の学校~

朝のHRで……

「今日の明け方、最近ここら辺であった通り魔にうちの生徒が襲われそうになった。夜中の外出には充分気を付けるように。」

先生の話を聞いてドキッとした。

(なんで、制服じゃなかったのに……。)

それでも、先生には呼ばれることは無かったので、何も無かったかのように接していた。

「相馬。」

「神居さん……。」

「大丈夫か?体調は。」

「大丈夫です。それより、私を家まで送ってくれたとかなんとか……。」

南はまた顔が赤くなってしまった。

「こ……今度なんかお礼させてください!」

「いや、いいよ。」

「え?なんで?」

「俺、家に送っただけだし。」

「私、助けてもらったもん……。お礼しないと気が済まない!!」

「おっ……おう。」

「やったっ!♡」

~放課後~

「神居さん!帰りますよ!!」

「はぁ?お礼ってまさかの今日!?」

「当たり前じゃないですか!」

そういって、南は翔を引っ張っていった。

それを見ていたクラスの人たちは、あんなキャラが違う2人が仲いいの!?と騒いでいた。

「おい!相馬どこいくんだよ。」

「メンズの服屋さんです!お洋服あんまり持ってなさそうですから、私が選んで差し上げます!」

(はぁぁぁ!?)