南は家に入った。

「なんなのあの人。ってか、なんなのドキドしてる……」

南は入学式のドキドキと疲れと翔へのドキドキで疲れて寝てしまった。

～翔の家～

「なんだあいつ俺のことガン見して……」

(あいつのことわかんねぇ……)

南は夜中に起きて、眠れずにいたので近所の公園に行くことにした。

「はぁ……。まだ、1日なのに……神居さんの顔 ガン見しちゃったし…はずかしい……」

徒歩5分の公園に着くと、南にとっては今1番会うのを拒みたい人物、翔がいた。

「えっ。」

声が大きかったのか、翔が振り返った。

「あっ。相馬……。」

「あの……今日の帰りすいません！！」

「あっいや……俺もテンパったごめん。」

また、翔も南も顔が真っ赤だった。

暗くてもわかるほどだった。

2人は沈黙の時間が続いた。

「っじゃあ！私先に帰ります！！」

「おぅ。じゃあな。」

南は先に帰ることにした。

すると、後ろから足音が聞こえたので翔かと思ってそっと振り返ると、ナイフを持った男がいた。

「キャァァァァァｯ」

南は足がすくんで立てなくなってしまった。

「やだ……。」

その男はどんどん近づいてくる。