私たち2人じゃ勝てる相手でもない……
完全におされてる。
私たちはさっきのでだいぶ魔力を消費してしまった。
私だって怪我を負っていて回復はしてるものの長時間戦えるほどの体力もない。
「オレ達も戦わせてくれっ!」
「お兄ちゃんっ?!桜華まで?」
どうして……?
「いちじく一年ぶりだな。」
「お兄ちゃん……」
「私たちを忘れてもらっちゃ困るわね。」
「2人の力になりたいの!」
光月と寧音も一緒だ。
「竜は大丈夫なの?!」
「えぇ。あなたのお兄さんと桜華にも手伝ってもらって無事安静になったわ。」
「よかった。」
「それに神様である竜が暴れている理由」
「理由?」
「それはあやこ様に化けて月光を乗っ取ろうとしたその女のことを知り怒り狂ったらしいのよ。」
「何だって?!」
その女への怒りがこらえきれなかった。
「どうゆうこと?!あんた誰なの?」
「あーもーっうるさいわね。答えればいいんでしょ?あやこの双子の妹のみやこよ!」
「妹?!」
どうりであやこと似てると思った。
「あやこ様はどこ?!」
「閉じ込めておいたわ、地下牢に……。」
「なんてことを……あやこ様をこんな目に遭わせるなんて許さないっ!」
「皆の力が必要なの!お願い手を貸して!」
「当たり前だ!」
「可愛い妹のためだしな!」
「わかったわ。」
「私も協力する!」
「さぁ!行こう!!」
私たちは正面からの攻撃を回避しながら戦った。