あの事件から数日が経った。
家族みんながバラバラになってしまった。
普通なら皆同じ場所に転送されるはずなのに。
私が目視した感じはイリアお姉ちゃんと私。多分アテナお姉ちゃんも来たと思うんだけどわからない。
「私は…ずっと1人…?」
いつしか涙目になっていた。その感情を読み取るかのように空も天候が悪くなり、雨が降り出した。
6月という梅雨の時期であるせいもあり中々雨は止まなかった。