1-3 ここが私と紗枝の新たな出会いがある教室だ!と思うとまた「いたたたた…」お腹がキュンと痛んだ。
紗枝と教室に入ると既に席には初めて見る同級生たちが座っていた。
紗枝も私もみんなから一斉に顔を見られ足が止まった。
あ、あるよね、こういう注目(笑)
と紗枝と小声で喋りながら黒板に目をやった。そこには席順が書かれており私と紗枝は2人で名前を探した。
「 あ、私、後ろだわ 」
「 げっ…ま、前だわ 」
紗枝は私にピースサインをしながら「またね〜」と自慢げに微笑み一番後ろの席へ歩いて行った。
ちっ……
いつも紗枝は運がいいんだ。
ガックシ…とあからさまに肩を落とし自分の席へつこうとした、その時だった
