"初体験"をした入学式から1ヵ月がたち、新しい友達も増え、クラスにも慣れて毎日が楽しくて仕方がない。
クラスの人数は半分が男子なのもあって暑苦しいけど、女子の人数が少ない分既にみんな仲良しだ。
「 いっちゃん、紗枝ちゃんおはよ 」
「「 おはよーう 」」
私と紗枝は勿論、毎日共に行動しているけど、今では優子(ゆうこ)ちゃんもほぼ一緒に行動している。
(※ 優子ちゃんの紹介も後ほど)
「 見てよ〜これ〜 」と優子ちゃんが持ち出したのは落書きされた数学のプリント用紙だった。
「 うわ、また? 」とだるそうに紗枝が優子ちゃんの顔を見て言った。
「 前島の仕業でしょ〜 」
「 そう!ほーんとに迷惑!! 」
優子ちゃんがほっぺをプクっと膨らませ後ろに居る前島(まえしま)君を睨んだ
