さーちゃんが息子の家に行くと息子はさーちゃんの写メを何枚も撮りました。

そして言いました。
「公民館の杖とマントを今からすぐに、俺がとってきて杖を片手にマントをまとい、きみの家に行く。だから、君は家におかえり」

さーちゃんは、嬉しそうに帰って行きました。

息子は公民館に行きました。
公民館に行くと、義郎を診た老婆がいました。老婆は息子に言いました。

「魔法を使うと、貴方の身体に負担がかかりますぞい……」

息子は、気にせずマントをまとい、杖を持ちました。そして老婆に言いました。

「あなたは、恋をしたことがありますか?私は初めて恋をした……そのヒトを悲しめるわけにはいかないのです」


そう言うと、義郎の家に颯爽と歩いて生きました。

(おわり)