さーちゃんが家に行くと、息子がいました。テレビゲームをしていました。

さーちゃんは、息子に言いました。
「お父さんが病気で大変なの！あなたの魔法で治して！」

息子は、さーちゃんをジーっと見て言いました。
「……いいけど、お前の写真を俺の携帯の待ち受け画面にしててもいい？」

さーちゃんは、それを聞いて言いました。
「しばらく考えさせて…」

さーちゃんは、自分の家に帰り、その経緯をお父さんに話しました。

お父さんは、布団から飛び起きて言いました。

「いかん、いかんよ！それだけは、いかんよ！！

……でも、お前が、それでもいいのなら母さんの形見の着物を着て写メを撮ってもらいなさい」



さーちゃんは、急いで着物姿になりました。義郎が着付け教室に通わせていたので30分くらいで完了して、息子の家に、また早足で行きました。