杏奈ちゃんの恋事情




涼「あれ、優月は?」



『忘れてた!』


今から行こうか…



コンコン


優「あの…桜井 杏奈はいますか?」



「あ、あっちに…//」


クラスの男子が少しざわめく



『あ、ゆづ』



麻「優月ー!!!
こっちおいで!」


私の声を遮り、麻里が優月を呼ぶ



優「!?」


優月は少し躊躇したけど、私たちの席の方にくる




優「…お姉ちゃん…お弁当…」


優月は申し訳なさそうに私の顔を見る



『持ってきたよ。』



優「よかったぁ!」



涼「優月ー」


優月がお気に入りの山田



優「あ、涼介くん」



涼「一緒に食う?」



優「え?」


キョトンとした顔をする優月



麻「一緒に食べよー!」



優「…わかった」


なかば強引に一緒にお弁当を食べることになった優月



私たちは席に着く

あ、優月の席。



慧「優月、おいで」


伊野ちゃんが椅子を持ってきて自分の横におく



優「…//」


少し顔が赤くなりながら伊野ちゃんの横に座る