杏奈ちゃんの恋事情









麻「お昼だぁー!!」



『お腹すいたぁー』


私達は席を移動させる。
ずっとこうやって食べてる。
6人で円を作ってお弁当を食べる。



光「あー、腹減ったー」



麻「んねんね!」


私は席を動かした時に机の横にぶら下がっている紙袋を見る。



『あ…』



圭「どーした?」


私の小さな声に気づいて声をかけてくれた圭人
みんなも私の顔を見る



『妹達にお弁当渡さなきゃ』



麻「え?」



『あの子達持っていくの忘れてたの。』



光「あー。
双子君と、優月?」



『そう。』



麻「絶対イケメンだよねー。」



『んふふ、』


イケメンなんだよ♡
自慢の弟だもん♡



麻「優月も可愛いし♡」



『うんうん!』



大「桜井 杏奈いますか?」



「あ、桜井さんなら、あそこに。」


ドアの近くの女の子が説明してあげている。


『あ、だい』


私がドアの方に行こうとすると、麻里に腕を掴まれる。



麻「…まさか。弟…?」



『うん』



光「…想像異常だわ」



『んふ♡
私、お弁当渡してくるね』



麻「待って、名前なんて言うの?」


そういえば言ってなかった。



『左が大貴、右が侑李』



麻「大貴くん、侑李くん。はいって!」



大「え?」


一瞬驚いた顔をしたけど、大貴と侑李は顔を見合わせた後、教室の中に入って、私の前に来た



『あ、これ、お弁当。』



大「よかったぁ!
ありがと!」



侑「ありがと、お姉ちゃん」



『次は忘れないでよ?』



大・侑「はーい」



光「近くで見るとかわいーなー。」


まじまじと2人の顔をみる光。



光「あ、俺。八乙女 光。
よろしく!」



大「お姉ちゃんの弟で、双子の兄の大貴です」



侑「大貴の双子の弟。侑李です」


2人ともニコッと笑うとキュン死しそうになる。


クラスのみんなも2人を見ている



麻「この人の彼女の高野 麻里!
杏奈と親友なの♡よろしくね」


…余計な事を…


大「話は聞いてますよ!
お姉ちゃんをよろしくお願いします」



涼「できてんなー。」



『もおー!』



圭「岡本 圭人。
敬語じゃなくていーよー」



侑「…岡本…?」



大「あ…」


2人は何かがわかったような顔をしてニヤニヤしている
私がよく圭人の話をしているから…
好きってこと知ってるんだよなぁ…


涼「そーだな、敬語無しで」



大「わかった。」



慧「伊野尾 慧っていーまーす」



『何この自己紹介。』



大「ふは
んじゃ、俺等戻るね」



侑「ばいばい」



麻「また遊びにおいで!」



大「おう!」



『ばいばい』




涼「すげー家族だよなー。」



光「ほんと」


…?