『…遅くない?』
ご飯を作り終え、制服に着替えた私は侑李と大貴の部屋の前に行く
コンコン
ガチャ
『…え』
目の前の光景をみて固まってしまった
『なんで優月も寝てるのよ…』
二段ベッドになっていて、上は大貴。下は侑李。なんだけど…
侑李が優月を抱きしめる形でスヤスヤと寝ている
『優月?侑李?』
2人の肩を揺らし起こす
優「…あれ?」
優月は目をこすりながら体を起こす
優「眠くて寝ちゃった」
ボケーッとした顔で目をトロンとさせている
『もぉ…
ご飯できたよ?
それに、まだ制服も着てないじゃない』
腕をもち立たせると
優「あ、制服着てないや…」
今頃気づいてるし…
侑「あれ、姉ちゃん…」
隣にいない優月を探し手を伸ばす
優「侑李。ここ」
手を握ってあげる優月
侑「一緒に寝よ…?」
子犬のような目で見つめている
…やばい…
侑李に弱い優月は…
優「ねる!」
…ほらぁ…
『だめ!
起きなさい!今日学校なんだよ!?』
優「そうだ!侑李!制服着替えてよ!」
やっと記憶が蘇ったのか侑李の手を引っ張る
優「早く起きて!
侑李の制服姿見たいんだから!」
『起きなさい!大貴!!』
上のベッドでスヤスヤ寝ている大貴の頭をペチペチ叩く
大「クー…クー…」
軽いいびきをかいていて全然起きない
優「私に任せて」
二段ベッドの階段を上がり
優「大ちゃん、オムライス出来てるよ?」
ガバッ
ガンッ
大「オムライス俺のどこ!?」
頭をぶつけて若干おかしい日本語に…
優「大丈夫?」
優しく聞いているけど目は冷めきっている
大「んんー…
姉ちゃん…?」
優「うん。
早く起きろばか」
最終的にはめんどくさくなった優月は冷たく吐き捨てた
『みんな着替えたらリビングおいで
ご飯出来てるから』
私と優月は部屋をでて、優月は自室。私はリビングに向かった

