私はリビングのソファで圭人と2人、座って優月の帰りを待つ
ガチャ
優「…ただいま」
小さい声で挨拶をする
その言葉と同時に私と圭人は走りだす
リビングのドアを開けて、玄関を見ると
靴を脱ぐ優月と伊野ちゃんの姿が。
優「…ただいま、お姉ちゃん」
『…うん、おかえり』
様子からして、もう恋人同士。
…よかったぁ。
ダダダダダダ
?!?!
階段をものすごい勢いで降りてくる音が
ガンッ
勢いがすごすぎて壁にぶつかる大貴
大「姉ちゃん…
おかえりーーー…」
優月に飛びつく大貴
侑「姉ちゃん!」
飛びつこうとする大貴を押し退けて、侑李が優月を抱きしめた
優「…侑李。」
侑「心配した。
ばか姉ちゃん」
優「うん。ごめん。」
侑「…てか…なんで伊野ちゃんなの。」
離れて伊野ちゃんを睨む侑李
慧「侑李って、俺の事嫌ってるよねー」
侑「嫌いじゃないよ、姉ちゃんの好きな人だから、どんな人なのかなーって見定めてた」
…可愛い顔してほんとに腹黒いな。
優「…なんで慧なんだろ…」
さっきの質問…?
慧「え、」
少し落ち込む伊野ちゃん
優「んー、やっぱり、慧だから好きなんだよ。
理由なんていらないよ」
侑「あ!
なに伊野ちゃん顔赤くなってんだよ!」
『あ…ほんとだ』
見ると、耳が真っ赤になって顔はほんのり赤かった。
慧「普段言われないから、そりゃあこーなるよ!」
必死に弁解してる…
優月の事が少しでも関わると、伊野ちゃんって変わるんだよな。
そんなこんなで、伊野ちゃんと優月はくっついた。
今度は私の番かな。

