が、私ももう息が続かない状況に陥られ、仕方なく、うなずいてしまった…。




「ありがとう。デートの日は、また連絡するからよろしくなーーっ」




そういって立ち去った…




ゲホゲホ…ゲホッ




もう少しで死ぬとこだった…。





両手両足を地面につけ、呼吸をおちつけた。




「大丈夫か?」




パッと上を見上げると、先生がいた。




「はいっ…大丈夫…で…す。」




「どう考えても、無理してるだろ。嘘つくな。」




「阿部先生………、大丈夫…ですよっ!ほらっ…元気です…。」




そういって立ち上がり、私は走った。走って走って走った。校門まで全速力で。




涙がこぼれるのを隠すため。




なんだか先生にはバレたくなかった…。




涙を流している所…。見せたくなかったから…。




なんで阿部先生はこんなに…ー




まぁ、いいや!とりあえず、この目をなんとかしなくちゃ。




腫れちゃってるよ。