祖母の家に暮らし始めて、1年が経ち私は小学生になった。
この時、父とは度々会ったりはしていた。
父は自分の実家に帰っていて、私と弟はよく休みの土日に泊まりに行っていた。
でも私は、やっぱり父に会うと帰る日曜日の夜に駄々をこねて泣いていた。
だから月曜日も休んで父の家で過ごすことが多かった。
けれどそれは保育園までで、小学生になったと途端にその意識も目覚め泣くのも止めた。
そして、小学4年生あたりで泊まりに行くのも止めてしまった。
それから6年間、父とは会っていない。

また、小学校生活は私にとって当時はとても大変だった。
この時、私は色んな体験をすることになった。
それはいわゆるイジメをすること、されること。
騙し合い、暴力を振るわされ、密室に閉じ込め、閉じ込められる。
大人になった私が今思い返しても、それは以外とリアリティに残っている。
幼かった心がゆえに起こしたものでもそれは恐ろしかった。
どっちも経験した私はその傷みを今は十分にわかる。

けれど、それがあるからこそ私はもっと強さを手に入れたと思っている。