『空君に教育してもらうことにしたからって聞いた時には驚いたの。二課の大事な新人を引き抜かれたって皆は少しガッカリしていて。
でも、空君と結婚することになったと聞いて、私はこっそり自分のお陰ね…と喜んでたのに…』



声を詰まらせて泣く藤沢さんの肩を抱いたのは昨日のこと。

思いがけず飛び込んできた未確認情報に頼る以外、今の私達には術がなかった。



(どうかこれが本当であって欲しい…)


テレビ画面を見ながら祈った。


真実はまだ明らかになっておらず、重い足取りで休憩室を後にしたーーー。