これを『運命の恋』と呼ばないで!

(でもいい。体の全部に跡を残して……)


消えないくらいクッキリと付けておいて。
私は青空奏汰のものなんだって、心と体に刻み付けておいて欲しい。



「か………なた……」


好き。
先輩が大好き。

例え離れ離れになっても、絶対に忘れたりしないからーーーー



お風呂場で初めての行為をして、ベッド上でも愛され続けた。
先輩は仕事場での厳しさとは反対に、優しく甘い言葉ばかりを囁いてくれた。



「なつみのことが全部可愛く見える。ずっとこのままお前の中にいたい」

「その色気、俺だけに見せろよ。他の奴には絶対に触れさせるな」


言葉とは違って抱きしめられる力は強くて酔いそう。
何もかも先輩のカラーに染められて、気づくと真夜中になっていた。



喉が渇いて目が覚めた。
私の隣では小麦色の肌の人が眠ってる。



(奏汰先輩……)


閉じた瞼にキスをすると、くすぐったそうな表情になる。


(可愛い…)


自分も散々可愛いと言われた。
先輩に言われると、ホントに可愛くなってく気がした。



「好き。先輩、私を一緒に連れて行って……」


小さな声で願う。
届かない願いだと思うからこそ、本人には直接言えもしない。



(別れたくない相手とばかり両思いになる運命なんて懲り懲りだ……)


運命なんて信じたくもない。
私はただ、幸せになりたいだけなのに。