「自信がないんだよー
 気になるし、本音は会いたい!
でも、どうしていいか分からない……」

 「ならさ、会いたい気持ちに正直になったら?

 私もセフレって言葉は嫌いよ。
そう呼ばれたら自分を軽視されてるみたいじゃない。

 でもよ、最高の理解者って呼び方ならさ、また意味も違うようにも聞こえる。

 言葉は言い様だよね。

 最高の理解者から始めて、彼女になるっていうのもアリなんじゃないかって?

 恋愛感情がないままセックスしても、結ばれる人達は結ばれるのよ。

 逆にね、『好きだよ』とか『愛してる』の甘い言葉を重ねて、彼氏彼女になっても、別れる人は別れちゃうの。

 どう転んでも、後悔しない恋愛しないとさ、
それこそ、痼りが残るんじゃないの?


 恋愛はね、自分が主人公くらいでいいのよ!

 台本なんて、勿論ない。

 そのドラマを作るのは自分。

 演技じゃなくて、ガチだし、心がそのまんま反映するから遣り甲斐があるんでしょ?

 まぁ、遣り甲斐のない恋なんて、この世に存在しないわけよ!

 むしろ、これだけ悩んだりもしないしね。

 正解なんて何処にもないし、答えは自分のココにあるのよ!」

 香澄が胸をさするようなジェスチャーをした。