___数年後、ある春の午後。 「久しぶり、白石。…じゃなくて有栖川に戻したんだったな。」 とあるカフェで根津先輩と待ち合わせをしていた。 「はい。でも何て呼んでもいいですよ、根津先輩。」 私は根津先輩に笑う。 「じゃあ、俺の事はアキトな。」 「え…私も変えるんですか?」 「カフェラテになります。」 店員さんが私のカフェラテを持ってきた。