そういう事態を知らない


冷酷息子がまたいそいそと屋敷に来た


しかし、空気がどんより重たくなっていた


「愛しの息子がまた帰って来た、迎えはないのか?」


「・・・・・・・」

リビングに行くと
暗く沈んだ親父達


「あの子は、どこだ?」


「あの子はいなくなった」と手紙を息子の前に差し出した




「嘘だろ、また振り出しに?」とため息をついた



「何があったのか、およその検討はつくが 」



「帰るのか?慰めてくれないのか?」