座って10秒もしないうちに、幸治さんが私にキスをした。
そのキスは長くて、深くて。
「んっ!
プハッ!!!」
思わず息を止めてしまった。
「ハハ、かな緊張しすぎ。」
そういいながら私の頬を軽くなでる。
「もっと、
力抜いて。」
その甘い声に素直に力を抜いて、幸治さんを受け入れた。
それどころか、私も同じように口を動かす。
幸治さんの手が私の体に差し掛かった時に、私はここが外だと気づいた。
「ダ、ダメです!
部屋に行きましょ。」
慌ててそういうと、幸治さんは
「部屋でやりましょってことだな。」
とニヤッとすると、私の服を整えてくれた。
私たちは砂を払い落とし、荷物を持ってホテルに行った。